フィレンツェというような町では、幸福な若いカップルを見るには、週末の夜、川を越えた下町の、いくつかある地元のひとびとに人気のあるピザ屋を覗いてみるとよい。
6ユーロのピザをあいだにはさんで、おでこがくっつきそうなほど顔を近付けあって若いオカネのなさそーな、無茶苦茶幸せそうなカップルがたくさんいる。
近所のワイン屋から空き瓶をもっていて樽から注いでもらう、若いけど素性のよいワインをもってきて、テーブルの上においてあります。
どちらのアパートに一緒に住むか、相談している。
浮いたお金を貯金しようね、と女の子がささやいている。
子供もつくれたらいいね。
幸福に暮らすのにオカネなんか、そんなにいらないよね。
健康で、毎日が楽しければ、それでいいみたい。
モニを待っているテーブルで知らん顔をして半分くらいしか判らないイタリア語を頭のなかで明滅させているわしは、なにがなし、ほろりとしてしまう。
健康に悪くても、やっぱりピザはいいな、とわけのわからないことを考えて納得するのです。
— ピザっ! « ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日 (via ginzuna)
(via nynyanynya)
Posted 3 months ago with 94 notes